デザインセッション

■ Design セッション(名古屋・東京・大阪・福岡 共通)
 アドビシステムズ株式会社 栃谷 宗央・岩本 崇

 ゲストスピーカーのキーノートセッションの後、「今、皆様に必要なクロスメディアがここに!」と題し、Creative Suite 5 Design Premiumをベースに、中心製品であるPhotoshop、Illustrator、InDesignの進化について、また、新しいFlash Catalystの特徴のご紹介をデモンストレーションという形で行われました。

<使い慣れたツールで様々なメディアに対応する>

 デザインの市場は厳しい状況だと思います。紙以外の様々なデバイスが多く登場し、ユーザーが「いつ、どこで、どのように閲覧するか」の選択権を持ってる今、クロスメディアをどう取り入れていくか。成功への鍵は「コンテンツの内容とエクスペリエンス(体験)」であ、デザイナーの方向性は「Print + Digital」だと考えます。今回世界同時発売となるCS5は、クロスメディアがキーテーマ。デザインの境界線を超える新製品・新機能ということで、250以上の新機能、機能強化・バージョンアップ、3つのオンラインサービスによる高速・高品質化を実現、新製品Flash Catalystも加わり、使い慣れたツールで様々メディアに対応できるようになっています。

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Photoshop CS5(栃谷 宗央)

 お陰様で20周年を迎えたPhotoshop。バージョンは12。この節目に64bitにネイティブで対応したことをはじめ、多くの新機能が加わりましたが、今回は特にデザイナー向けの機能強化が紹介されました。

<詳細な切り抜きが可能に=境界線を調整>

 いかに効率的に、いかに詳細に「選択範囲をとる」かは重要な作業。髪の毛等はとても難しい部分ですが、牧場を駆ける白馬の写真で、たてがみ、尾の部分を用いてデモが行われました。「スマート半径」オプションにより、ざっくりとした範囲を指定し、マウスを離すだけで詳細な選択範囲が取れると会場にはざわめきが起こりました。あまりにも一瞬の事で、何が起こったのかわからない…といった空気の会場もありました。

 また、この選択範囲をとった部分の出力先には、新規レイヤーのみでなく様々なオプションが追加されたことも紹介されました。

<驚愕のPhotoshop Magic=塗りつぶし>

 写真の中の白馬を消すレタッチ作業では、「コンテンツに応じた塗りつぶし機能」を紹介。白馬の部分をざっくりと範囲指定し、オプションの「コンテンツに応じる」を選択。これだけで周囲の画像を使って塗りつぶしてくれます。白馬のいない牧場の風景写真に一瞬で変わり、どこに白馬がいたのかわからない。会場には再びどよめきが広がりました。Photoshopの驚愕の技はまだまだ続きます。スクリーンに映し出されたのは、周辺に不定形な白場のあるパノラマ写真。今までは白場を避け小さくトリミングするしかなかったケースですが、CS5は違います。余白部分を指示し境界を拡張。塗りつぶし→「コンテンツに応じる」を選択するだけ。あっという間に違和感なく空白部分が埋められました。もちろん会場には三度目のざわめきが。全ての画像に対して完璧に処理できるわけではないですが、この精度とスピードは飛躍的に作業効率をアップし、クオリティを上げてくれると言えます。

<高度な画像変形=パペットワープ>

 新機能はまだまだありますが、おもしろいところで「パペットワープ」の紹介。操り人形をイメージすると分かりやすいのですが、先ほどの選択範囲で指示された白馬の写真、「パペットワープ」を選択すると、画像上にメッシュが表示されます。関節部分に打ったポイントをベースにして、全体像を崩すことなく変形が可能。馬のコミカルな動きに会場には笑いも起こりました。モデルさんの腕の角度を少し変える等、様々な利用方法が考えられます。

<多彩な表現を可能に=混合ブラシツールと絵筆>

 スクリーン上には緑・青・赤・黄の絵の具が乗ったパレットと絵筆の画像。ブラシを使わない人にとっても便利なツール。新しいブラシの形状「絵筆」が追加され、タブレットを使用していれば、ブラシプレビューが表示され、ブラシの傾き、密度、筆圧、回転等にも対応しています。「混合ブラシツール」を使うと背面の色と混ざり合ってペイントできる様子をPhotoshopの画面上で緑と青の絵の具を混ぜ合わせて紹介されました。まさに画期的なブラシ。油絵、水墨画のようなイメージも簡単に作れます。

 「ごく一部の紹介ですが、様々なことができるようになり、表現力が豊かになったPhotoshop。是非楽しみながら、仕事も含め扱っていただければと思います」と栃谷から岩本へバトンタッチされました。

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