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Illustrator CS5( 岩本 崇)

 皆様とともに歩んで23年、Illustratorのバージョンは15。ユーザの要望に応えながら進化しているIllustratorの新機能、より効率的に、便利に使いこなしていただくためのチューニングアップの紹介が行われました。

<拡がる3次元表現 =遠近グリッド>
● パースの描画が驚くほど簡単に

 新機能「遠近グリッド」で、立体的なグリッドとアイコンが表示されるので、どの面に描くかを選択。例えば四角を描くと瞬時に面に沿って3次元で描かれた立方体に、驚きの声が広がりました。遠近グリッドの各面にはショートカットキーが割り当てられており、描く面を変更したい場合は、ショートカットキーで簡単に操作できます。

 代表例として、建築パース・ビルの絵がスクリーン上に表示され、建物に窓を追加していく。あらかじめ2次元で描かれた数種類の窓から一つを選択、指示。描きたい面、描きたい場所に瞬時にはめ込まれます。オプションキーで複製も簡単。ビルの壁面にはいくつもの窓が描かれ、驚くほど簡単・効率的に立体表現が可能になっています。

● タイポグラフィの表現力を拡げる

 「遠近グリッド」は、建築パース等は必要ないという方にも非常に有効。テキスト特性をもったまま立体的なものを作成可能。ショートカットキーの5番は奥行きで、グリッドの奥に移動していくことができます。透明効果等、Illustratorの持つ機能を駆使することで、今までPhotoshopを駆使していた表現もIllustratorで可能になりました。

<自由度が増した線 =線幅ツール>
● パスの幅を自由に設定

 今まで一つのパスには、フラットに均一の幅しか設定できませんでしたが、「線幅ツール」で変えたい部分だけを変更、調整できるようになりました。社内では眉毛ツールと呼んだりしているということで、部分部分の幅を調整し、眉毛を描く。同じものを左右対称で描きたい場合等、一度作ったものはプリセットを使ってプロファイルに登録可能で、いつでも再利用できます。今までの均一の幅の線ではなく、自由度が増した線は、Gペンで描いたような表現も可能になり、微妙な線幅の調整でイメージが変わることを女の子のイラストを使い、スクリーン上で示されました。

● 使いやすくなった矢印

 「矢印」を線のパネルへ移動。今まで矢印の両端は線幅と同一設定しかできなかったのが、個別に倍率設定が可能に。先端位置の変更も可能になり、パスの先端から飛びだしていた矢印を先端にフィットさせることも、矢印の始点と終点の入れ替えも簡単にできるように自由度がアップしました。

● 波線の角を美しく

 「角の調整」オプションを有効にするだけで角の位置に線分が配置されるように調整されます。波線で描かれた長方形、星形の図形でデモンストレーションが行われました。この機能により、美しいスクリーントーンの制作もできるようになりました。

<ブラシの機能強化>

 ブラシライブラリに「絵筆ブラシ」を追加。今までIllustratorになかったウェットな感じのブラシでの表現が可能に。もちろ、Illustratorでは色変換、拡大・縮小も簡単。Illustratorを使ってイラストを描く方にはタブレットと合わせて、是非使っていただきたい機能です。

<ピクセルとの相性を改善>

 数値入力でしか改善できなかったピクセルのズレ。変形パネルの「ピクセルグリッドに整合」オプションを使うと、オブジェクトがピクセルグリッドにぴったりフィット。Webデザイナーには必見。新規ドキュメント作成時にWebプロファイルを選択しておけば、「ピクセルグリッドに整合」が有効になるので、Web用に書き出す時には非常に便利。

 「機能はこれだけではありません。まだまだありますのでエッ センシャルガイド等を参考に色々お試しください」と岩本が続け、InDesignの紹介へと進みました。

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