Adobe Creative Suite 4 発表記念セミナー レポート [大阪 08.11.25]
「Shortcut to Brilliant - 最高傑作へのショートカット」

2. Photoセッション [Speaker:日下部 徳彦]

初公開!Photoshop CS4による最高の一枚へのショートカット

今年で18年目を迎え、バージョンも11番目を数えるPhotoshop。前バージョンのCS3と同様にCS4とCS4 Extendedの二つのエディションが用意されています。今回のリリースによってCS4、CS4 Extended、Lightroom 2、Elements 7、Express(英語版のみ)というアドビのデジタルイメージングソフトウエアの新しいバージョンが全て出揃いしました。

また、Photoshop CS4にはMac版にさきがけ、Windows Vista用の64-bit版が用意されていますが、32-bit版と比較して、約50MBのJPEGファイル(読み込み時約1.2GB)を使って、「ファイルを開く」、「ファイル保存」を実行した場合、約3分の1の処理時間という高いパフォーマンスを実現しているとの説明がありました。

Bridge CS4

Bridge CS4は、インターフェイスがより使いやすく変更されています。

さらに複数の画像データから簡単にPDFベースのコンタクトシートやWebギャラリーの作成ができる、非常に便利な「出力機能」が新しく搭載されました。パソコンのCPUの負荷を軽減する「GPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)」を利用したレビューモードの搭載も注目される点でしょう。これにより、選択した画像を3次元的に大きく表示し、素早く確認、選択作業が行えます。また、レビューモードからRawデータの編集も出来るため、すぐに補正結果を確認できます。

Photoshop CS4、Photoshop CS4 Extended

Photoshop CS4はクリエイティブ機能の強化、効率化を図り、ExtendedではPhotoshopのパワーを3Dに活用したり、画像分析機能の拡張が行われています。

デモは約50MB程度のかなり重いJPEG画像をもとに行われたのですが、GPUの効果でズームインやズームアウトも非常にスムースです。さらにGPUを使った機能として「カンバスの回転」という機能が紹介されました。画像を非破壊で自由に回転できるので、元画像が劣化することはありません。以前よりユーザーの皆様からのご要望の多かった待望の機能ですが、CS4でついに実現しました。

そして、Photoshopで作業するうえで、最も頻繁に利用する機能のひとつが色調補正ですが、CS4では格段に使いやすくなっています。今までは個別に調整レイヤーから行っていた補正機能が「色調補正パネル」にまとめられ、しかも、いくつかのプリセットが用意されているので、まず大まかな補正を行い、そのあと調整レイヤーで微調整を行えば、スピーディかつ効率的に作業できます。

また、ある程度の経験が必要だったトーンカーブによる補正も扱いやすくなっています。画像の補正したい箇所をクリックすると、トーンカーブ上に自動的にポイントが付き、それをドラッグするとリアルタイムで結果がプレビューされるので、目的の箇所をターゲットにして容易に補正できます。また、作業効率が大幅に向上しました。この「色調補正パネル」と「マスクパネル」の搭載により、今までと比較してクリック数が約89%減ったという計測結果も出ています。

「覆い焼き」「焼き込み」ツールも、より自然な補正ができるように機能アップしています。CS3までのこれらのツールは、単純にブラシでなぞった部分を明るく、もしくは暗くするだけの機能でしたが、CS4では、新たに「トーンを保護」というオプションが搭載されました。これにより、「シャドウ」、「中間調」、「ハイライト」のどの部分を補正するか指定するだけで、自然な仕上がり結果を得ることができます。

RAW画像現像プラグインツール「Camera Raw 5」には、Lightroom 2にある「補正ブラシ」や「段階フィルタ」などの機能が搭載されました。「段階フィルタ」は空や海など奥行きのある写真を補正する際に、簡単にグラデーション効果を与えることができ、しかも仕上がりはとてもナチュラルで高品質、皆様にも満足していただけると思います。

CS3で搭載された「レイヤーを自動整列」、「レイヤーを自動合成」機能もより強化されています。例えば、自動で被写界深度を深くする機能は、ピントの位置が違う複数の画像をレイヤー合成し、全体にピントのあった一枚の画像にしてくれる機能。手間のかかる複雑な合成作業をスピーディに処理してくれ大いに重宝しそうです。

Photoshop CS4の目玉機能のひとつである「コンテンツに応じて拡大・縮小」機能は、画像内の人物など重要なオブジェクト部分は変化させずに、背景のみを希望のサイズに変換できるというものです。今まではブラシツールやコピースタンプツールなどを駆使して長時間かかっていたものが、いとも簡単に目的のサイズに変更できます。

また、日本発の機能(※)として、色弱の方の色による情報の見分けにくさを擬似変換する機能が標準搭載されました。変換された画像をPDF形式で保存すれば、他者と結果を共有することができます。

CS4 Extendedでの主な新機能として、3Dオブジェクトに2D画像を自在に合成したり、3Dオブジェクトに直接ペイントする機能が紹介されました。レイトレーシングに対応した新しいレンダリングエンジンによる光沢や、反射率も調整できる照明効果には目を見張るものがあります。また、高速な処理や高品質な出力を実現しています。

(※)CUDO(カラーユニバーサルデザイン機構)の技術を採用したカラーユニバーサルデザインをサポーする機能。

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