Adobe Creative Suite 4 発表記念セミナー レポート [大阪 08.11.25]
「Shortcut to Brilliant - 最高傑作へのショートカット」

アドビ システムズは、「Adobe Creative Suite 4」発表を記念したセミナー「Shortcut to Brilliant - 最高傑作へのショートカット」を、大阪(11月25日)と東京(11月27日)の2会場で開催しました。なお、会場にてアンケートに応えていただいた皆様にはCS4の体験版DVDがプレゼントされました。

1.Designセッション [Speaker:岩本 崇]

より直感的に使いやすくなったデザインツールがここに!

Designセッションに入る前に、CS4全体に対しての説明がありました。Creative Suite 4は「Design Premium」、「Design Standard」、「WebPremium」、「Web Standard」、「Production Premium」、「MasterCollection」の6種類のSuite、単体の製品ではAcrobatを含め14種類ご提供しています。

「最高傑作へのショートカット」のキャッチフレーズが示す通り、「新しい表現力」、「進化した操作性」によって、想い描いているものを、いち早くカタチにできるツールとなっています。また、製品発売時にご利用いただけるサービスとして、ファイル共有や最大3人までの同僚やクライアント間のインターネットを介したチャットなどによる画面の共有環境、Acrobat.com(アクロバットドットコム)等をご用意しているので、CS4による共同作業がより一層スムーズになります。

Illustrator CS4

バージョン14、これだけバージョンが進んでいるソフトウエアも珍しいのですが、それだけユーザーの皆様に愛されていると言えるでしょう。Illustrator CS4の主な新機能として次の4点が紹介されました。

ひとつのファイルに、「複数のアートボードを作成するとが可能」になりました。さらに、アートボードごとに大きさを変更できます。例えば、ポスター、ポストカード、チケットなど判型が異なる制作物を1ファイルで作成することができます。ひとつのファイルとして扱うことにで、特色やオリジナルのグラデーション、合成フォント、シンボルなどを一元的に管理できて効率的に作業できます。 プリントする際は各アートボードごとに印刷でき、旧Illustratorバージョン用にEPSで保存すると、例えば4つのアートボードを持ったファイルなら、4つバラバラのファイルと全体を覆うファイルの計5つのファイルが保存されます。

ただ、マスターページやノンブル、ルーラーといった機能は備えてないので、書籍のようなページ物の制作には向きません。ページ物の制作にはInDesignをご利用ください。

次に紹介されたのはグラデーションの新機能です。CS4ではグラデーション機能の使い勝手が格段にアップしました。グラデーションツールを選択すると、オブジェクト上に「グラデーション操作バー」が表示され、この操作バーを使ってグラデーションの開始点や終点の変更、角度や色の変更をダイレクトに行うことができます。さらに、従来は難しかった楕円形のグラデーションを設定したり、その扁平率の変更も自由自在に直感的にコントロールできるようになりました。

ブラシツールにも新機能の「塗りブラシツール」が追加されています。CS3までのブラシのように「アピアランスを分割」しなくても、最初から筆幅でアウトライン化されたひとつのオブジェクトとして描けます。もちろん、消しゴムツールで消すこともできます。ペンタブレットとの相性も抜群です。

また、「クリッピングマスク」もユーザーの皆様からのリクエストに応え、便利になっています。従来はトリミングなどでマスクした際、マスクの外側はプレビュー画面上では見えませんが、不用意にクリックして動かしてしまい待たされたという経験はありませんか?CS4のクリッピングマスクは隠れた部分は選択できないようになっているので、そのようなことでデザインワークの手を止めません。

その他にも下記のような新機能が搭載されています。

・アピアランスパネルの向上 ・待望の分版パネル ・スマートガイドの進化 ・アプリ間の連携向上 ・Adobe Kuler ・パフォーマンス向上

Shortcut to Brilliant - 最高傑作へのショートカットShortcut to Brilliant - 最高傑作へのショートカット1.Designセッション [Speaker:岩本 崇]1.Designセッション [Speaker:岩本 崇]

InDesign CS4

画像の配置はフレームを作成してから行うのが従来の方法でしたが、InDesign CS4ではフレームを作成することなくスムーズに画像が配置できるようになりました。Brigde CS4から複数の画像を選び、「スマートガイド」によってフレームや画像間の間隔のサイズを確認しながら配置していけます。また、コマンドとシフトキーを押しながら配置すると、任意のスペースの中に均等に画像を配置できるので、コンタクトシートの作成などにも活躍してくれそうです。フレームの数はカーソルキーを押すと数が増減するので簡単に設定でき、シフトキーでフレーム間の間隔を調整することも可能です。

ちなみにCS4の全アプリケーションに共通したインターフェイスの変更点ですが、複数のファイルを開いた際、「タブによって切り替えられる」ようになり、より便利になりました。

従来は、出力前の最終段階で機能していた「プリフライト」が常時機能し、制作中に発生した問題点をリアルタイムに警告してくれます(画面左下に警告ランプがあり通常はグリーンですが、問題点があればレッドランプが点灯します)。さらに、「ライブプリフライト」はテキストのオーバーフローや解像度が足りない画像データもリストに警告表示してくれ、表示をダブルクリックすると問題のある箇所まで移動し、訂正を促してくれます。

また、配置画像のリンクもパネルオプションでサムネイル表示が可能になり、カラーモードや解像度など画像情報も詳細に表示します。

組版やテキスト関連としては、欧文にハイフンを入れずに単語の途中でも成り行きで行を変えることができる「欧文泣き別れ」機能や、日本の組版では当たり前のルールである「全角スペースを行末吸収」機能も新しく追加されています。また、フチ付き文字のいわゆるツノが出ないように、ラウンドやベベル結合が選べるようになりました。その他、小塚Nフォントがバンドルされています。

CS4からInDesignをデザインツールのハブとして位置づけ、書き出し機能が強化されました。今回からSWFやXFLファイルとして書き出すことが非常に簡単になりました。インタラクティブなボタン、ページ効果、ハイパーリンクなどを設定したSWFファイルも手軽に作成できます。これまではInDesignとFlashは遠い存在でしたが、CS4になり非常に近い関係になっています。InDesign CS4が活躍する場は、もう紙媒体の上だけに留まりません。

1.Designセッション [Speaker:岩本 崇]1.Designセッション [Speaker:岩本 崇]